C.W ニコル氏の講演会

『たぬき』『すてきなワフ家』『日時計』『オーロラ北極の夜』『ドゥリトル先生海をゆく』『国生み』などのライブラリー制作に参加され、その英語や再話を担当されたニコル氏に、初めてお会いすることができました。

今年65歳になる氏は、英国の南ウエールズ生まれ。17歳でカナダに渡り北極地域の野生生物調査を行って以来、カナダ政府の技官として十数回にわたって北極地域を調査。1962年に空手修行のために初来日。80年に黒姫に居を構え、95年に日本国籍を取得。

ラボと出会ったのは、30歳の頃、「生きていることばを教えている」と感じ働くことに。当時ラボの中心人物は、詩人で評論家の谷川雁氏であり、彼との出会いに始まり、上記の数々のライブラリーが誕生。世界を探険し、自然環境の調査をし、保護を求め続けてきた氏の経験が、随所に。『たぬき』に出てくるアフリカの悪いハンターの話、ノミのサーカス、北極探検、全てが経験に基づいた話。ご自身も3人のお子さんを育てた経験から、教育にも深い関心を持ち、未来で重要なことは、「環境と教育」と語られました。『ワフ家』も初めはカナダでフランス語で録音されたとか。子どもたちがホットドックのところで笑ってしまってなかなか録音できなかったエピソードも。『国生み』では、『古事記』が古代ケルト神話とよく似ていることを興味深く感じたこと等...。

今、氏は、日本に何かお返しがしたいと、20年前から森再生のために資金を投じ、森復活の研究を進め、目に見えない自然の力が森に備わっていることを訴えています。一方、子どもの頃から冒険ものの本をたくさん読み、様々なドキュメンタリー映画を見る機会があったこと。英国の教育で、どんな授業でも絵を描く教育を受けてきたため、絵も自然に描けるように。ラボとは既に30年以上の長いおつきあいがあり、今後も未来を担うこどもたちのために、失ってはならない大切なものをプレゼントしてもらえる予感が。

ライブラリーを味わうにあたって、氏のお話はとても貴重で、またこうした方にも後援を得てきていることを嬉しく感じました。

今回は、200名の定員にもれ、キャンセル待ちのところへ、前日になって空きが出たというお電話をいただき、運良く聴講できました。私事ですが、中高大と通った四ッ谷もなつかしく、いろいろと思いをはせた日でした。

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