ラボ・ライブラリーは、子ども達がいつでも聞きたい時に聞けるライブラリー(図書館)のようであってほしいということが、こう呼ばれています。
このページでわかること
- ラボ・ライブラリーとは何か
- なぜ「物語」を中心にするのか
- 英語・日本語と併記にしている理由
- 「聞き込み」がことばの土台をつくるしくみ
- ライブラリーとテーマ活動がつながる関係
- 年齢・成長に応じた、ライブラリーの活用の仕方
ラボ・ライブラリーとは何か
ラボ・ライブラリーは、世界の名作物語や昔話などを中心に、
英語と日本語の両方で楽しめる音声(CD)と絵本(テキスト)で構成されています。
子どもたちは、毎日の生活の中で物語を繰り返し聞き、好きな場面を口ずさみ、
教室では仲間と一緒にその物語を動きで表現していきます。
「覚える」ための教材ではなく、何度も聴いているうちに、自然と耳に残る。
それがライブラリーの役割です。
なぜ物語なのか
物語には、
「うれしい」「こわい」「くやしい」「助けたい」――登場人物の気持ちや出来事があり、想像豊かに楽しめる要素があるため、
ことばは単なる音ではなく、意味と感情を伴った表現として入ってきます。
- 場面がある:どんな状況でそのセリフが出るのかが分かる
- 気持ちが動く:理解したい・言ってみたいが自然に生まれる
- 繰り返しが苦にならない:物語が楽しくなると、何度でも聞きたくなる
こうした「物語の力」が、ことばを“自分のもの”にしていく土台になります。
英語・日本語が交互に流れる理由
ラボ・ライブラリーが英語だけでなく日本語も大切にするのは、英語力のためだけではありません。
子どもが物語を深く味わうには、理解できることばで状況を把握することが欠かせないからです。
日本語で「なるほど、そういうことか」と納得し、英語で「この気持ちはこう言うんだ」と出会う。
この行き来(往復)によって、英語が“音のまね”ではなく
意味をもった「ことば」として育っていきます。
「聞き込み」が、ことばの土台をつくる
ラボでよく言う「聞き込み」は、ただ流して聞くことではありません。
同じ物語に何度も出会う中で、音・リズム・間(ま)・言い回しが体に入っていくことを指します。
- 最初は「なんとなく」でも、繰り返すうちに耳が慣れてくる
- 好きなセリフだけ口ずさむうちに、自然に音がつながってくる
- 場面と結びついて、ことばの意味が“体感”として分かってくる
この積み重ねが、のちに「聞ける」「言える」「読める」「考えられる」につながることばの基礎体力になります。
ライブラリーとテーマ活動の関係
ライブラリーは、教室でのテーマ活動につながっています。
家で何度も聞いて出会ってきた物語を、教室で仲間と一緒に動きで表現することで、
ことばは「知っている」から「語る」「伝える」へ近づきます。
- 聞く:音とリズムが体に入る
- わかる:場面・気持ちがつながる
- 動く:仲間と表現し、ことばが必要になる
- 身につく:言い直しや工夫が生まれ、表現が深まる
つまり、ライブラリーは「家庭での土台づくり」、テーマ活動は「教室で」。
仲間とテーマ活動を楽しめるから「聞く」。聞くと、さらに楽しめる。この往還で、「ことば」が育っていきます。
年代、成長に応じたライブラリーの味わい方
ライブラリーの楽しみ方は、年齢によって変わります。大切なのは「今の子どもに合った関わり方」で聞くことです。
幼児期:まねる・味わう
- 全部を理解しようとしなくて大丈夫。まずは音やリズムを楽しむ
- 保護者が絵本をまず一緒に楽しみながら読んであげることも効果的です。しだいに自分で聞きながら絵本をめくっていくことができるようになります。く
小学生:つながる・使ってみる
- 場面や気持ちを言葉にしながら聞く(「今どうなった?」を一緒に確かめる)【シャドーイング】
- 教室で仲間と物語を深め、テーマ活動(表現)を楽しむ中で、セリフが“自分の表現”になっていく
中学生以降:深める・まとめる・体得する
- 登場人物の心情や関係性を読み取り、表現の工夫につなげる
- 年下を支えながら「どう伝えるか」を考え、聞きこみが増すことで鍛えられる
- 自分で調べて英文解釈をする
ラボ・ライブラリーを通して、物語の世界に何度も出会い、「ことば」が育っていきます。
「聞く」から始まって、「表す」「伝える」へ。ライブラリーは、その長い成長を支える大切な土台になります。
